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理事長挨拶

2026年5月に公益財団法人シオノギ感染症研究振興財団の理事長に就任いたしました。
新型コロナウイルスの感染については世界的に落ち着きつつありますが、新興・再興を含む感染症のリスクは依然として大きなものであり、結核、HIV、マラリアのような三大感染症、多剤耐性菌感染症に加え、種々のウイルス、寄生虫など、多様な病原体による感染症が世界的課題となっております。加えて、慢性的な研究費不足や次世代を担う研究人材の減少など、感染症研究を取り巻く課題は一層深刻さを増しており、もはや感染症は医療・研究分野にとどまる問題ではなく、国家の安全保障、すなわちグローバルヘルス・セキュリティの観点から捉えるべき重要な社会課題となっております。
当財団は設立以来、こうした課題認識の下、研究助成事業を通じ、感染症領域における基礎研究、創薬研究、臨床研究に加え、社会科学的テーマをも含む幅広い研究への支援を行ってまいりました。また、研究成果発表会の開催による研究者間の交流促進や、学会のご協力の下、若手医療従事者による臨床現場における活動や取組みを支援するYoung Challenger Award 事業により、人材育成にも取り組んでまいりました。
今後も公益法人としての社会的役割を重く受け止め、感染症研究を取り巻く環境変化や社会からの要請を踏まえつつ、求められる役割を着実に果たすことで、社会課題の解決に寄与してまいりたいと考えております。
引き続き、関係各位のご指導ご鞭撻ならびに、変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2026年5月
公益財団法人 シオノギ感染症研究振興財団
理事長 澤田 拓子